笠山(かさやま)
| 標高 | 112 m |
|---|---|
| 所在地 | 山口県 萩市 |
| 座標 | 34.44961, 131.40186 |
笠山の魅力・特徴
- 標高 112 m
- 山口県 萩市 に位置する
- Wikipediaにも記事がある知られた山
週間天気(参考)
笠山について
笠山(かさやま)は、山口県萩市に属する標高 112 m の火山。「日本一低い火山」とされることもある。
笠山は萩市の北東部海岸より日本海に突き出した陸繋島で、北長門海岸国定公園の一角にある。本州と笠山を繋ぐ砂州には、海跡湖である明神池が見られ、萩市最大の漁港である越ヶ浜漁港が作られた。
その形が、市女笠に見えるため「笠山」と呼ばれるようになった。
笠山が学術的・観光的に注目を浴びるようになったのは、1926年(大正15年)に摂政宮(後の昭和天皇)が訪れてからである。翌1927年(昭和2年)には、当時の所有者であり採鉱冶金学者であった都野豊之進が私財を投じて登山道を整備した。豊之進の没後、1935年(昭和10年)に息子の都濃正一が、笠山一帯の私有地を萩市に寄付した。山頂付近には都濃父子の記念碑が建てられた。
日本列島でも数少ない単成火山群である阿武火山群に属する火山である。岩石は玄武岩質安山岩である。1万1400年前の噴火で溶岩流を発生させて溶岩台地が形成され、8800年前の噴火でその上にスコリア丘が形成された。このスコリア丘には直径30 m、深さ30 mの火口が残っている。なお、このスコリア丘は二重構造であり、現存火口は頂上部分に位置するスコリア丘の火口である。
前述の1万1400年前の噴火時は氷期であり、海水面が60 m 程度低く、溶岩は現在の海面下にも分布している。海岸には波蝕により現在でも溶岩が露出している。
なお、笠山が属する阿武火山群は2003年(平成15年)に活火山に指定された。
頂上には火口が存在し、その周りを1周出来る遊歩道や火口内へ降りられる道が整備された。
頂上付近には笠山山頂展望台(愛称「鳶ノ巣」)があり、2階はカフェ(2023年4月29日開設)、3階は展示休憩室になっている。展望台からは阿武火山群の島々と、付近の海岸線が見渡せる。朝は島々の断崖に日光が反射するさまが、夕方は日本海に沈む夕日が、夜は沖合いのイカ釣り漁船の電燈が見られる。
山体が冷えて固まった溶岩で形成されているため、日本海からの海風は岩の隙間を通り、地中で冷やされる。このような涼風が吹き出す隙間の多い岩場を指す風穴が笠山には多数あり、夏場の観光スポットとして利用されている。東麓にある明神池が汽水湖で海水魚が棲息するのも、溶岩の隙間を通って日本海の海水や魚が出入りしているためである。
明治維新後に山林が伐採され、特に大正時代には都野による大規模な乳牛の放牧が行われた。
それでも植生は完全に失われず、沖を流れる温暖な海流の影響で暖地性植物が多く見られる。