独鈷山(とっこさん)
| 標高 | 1266 m |
|---|---|
| 名山ランク | 日本百低山 |
| 所在地 | 長野県 上田市 |
| 座標 | 36.32000, 138.18750 |
独鈷山の魅力・特徴
- 標高 1266 m の日本百低山
- 長野県 上田市 に位置する
- 気軽に登れる低山として親しまれている
週間天気(参考)
独鈷山について
独鈷山(とっこさん)は、殿城山(でんじょうさん)、鉄城山(てつじょうさん)とも呼ばれ、長野県上田市に位置する標高1266メートルの山である。なだらかな山が多い東信地方にあって珍しい、荒々しい山容の山で、古くから信仰の山であったとされる。塩田平を潤す水源があることから、雨乞いの山でもあった。空海(弘法大師)にまつわる伝承が多く残ることでも知られ、それが山の名前の由来になったとする説もある。信州百名山の一つに数えられている。
地理
上田盆地南部、塩田平の南方にそびえる山は、一つの線に連なる山脈を形成し、旧丸子町と上田市の境界、そして塩田平を潤す産川の水系と、内村渓谷を形成する内村川の水系の分水嶺をなしている。保福寺峠南部から、上田市御嶽堂で内村川が依田川に合流する付近まで狭長に連なるこの山脈は、独鈷山脈と呼ばれ、その中で標高1266メートルの主峰が独鈷山である。山頂には、二等三角点「峰古屋」が設置されている。
地形・地質
独鈷山脈は、開析状態が壮年期にあり、なだらかな山容の山が多い地方にあって、凹凸の多い鋸歯状の峰を連ねる独特の山容を呈している。中で独鈷山は、その名前の由来ともいわれる、独鈷のような奇岩が屹立している。
独鈷山脈の地質は、内村層と呼ばれる、中新世前期に形成された海底火山の噴出物、ガラス質安山岩あるいは緻密質安山岩、凝灰岩からなる堅い岩質の層である。内村層を細分化した中では最上位に位置する富士山層に区分され、この層はガラス質安山岩を主とし、玄武岩や流紋岩が混ざる。層の厚さはおよそ1300メートル、独鈷山付近では1500メートルになると推定される。独鈷山付近の岩石は、暗灰色や淡黄色の石英安山岩質溶岩が目立っている。ここの石英安山岩質溶岩には石英、斜長石、輝石の大きな斑晶があり、風化によってその斑晶が抜け出した中に、斜長石が十字あるいは×印の形をした石が含まれ、この石はその形から俗に「ちがい石」と呼ばれている。また、この地層は沸石などの変質鉱物を含むことも特徴で、沸石が抜け出したものは地元で「蛇骨石」と呼ばれている。
自然
独鈷山系は、麓の気象に大きな影響を与えている。上田盆地には地表より上空の気温が高くなる逆転層がよく発生し、それは独鈷山麓の塩田平も同様と考えられる。そのためか、独鈷山では中腹の標高800メートル付近にしばしば横霧が発生している。