三草山(みくさやま)
| 標高 | 564 m |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 能勢町 |
| 座標 | 34.95639, 135.37556 |
三草山の魅力・特徴
- 標高 564 m
- 大阪府 能勢町 に位置する
- Wikipediaにも記事がある知られた山
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三草山について
三草山(みくさやま)は大阪府豊能郡能勢町と兵庫県川辺郡猪名川町の府県境に位置(ただし、山頂の二等三角点設置場所は能勢町上杉並びに長谷の両地区にある)する、標高564.0mの、ナラガシワなどの広葉樹を主体とした雑木林に多種多様な生物種が暮らすなだらかな独立峰の山である。その自然の豊かさと生息する希少種の存在を保護する目的から大阪府自然環境保全条例に基づく府緑地環境保全地域の指定を受けているため動植物の採集はできない。山の北側には日本棚田百選に選ばれた長谷の棚田が広がっている他、山裾を中心に、付近には、木喰上人の笑いの木仏を最も多く保有していることで知られる東光寺などの社寺や岩坪古墳などの古墳等の歴史・文化遺産が分布している。
山のすぐ北の才ノ神峠には8本の道路が通っていて、能勢町最古の道標も残っておりかつては重要な道路があった事がうかがえる。実際、近世には灘へ向けて行く杜氏や、有馬温泉へ向かう湯治客が通い続けた道でもあった。山頂へはここから、クヌギ、コナラなど広葉樹の雑木林の間の急な上りを登ると行くことができる。壇ノ浦の戦いの折には源義経も立ち寄ったとされる山頂からは南側に、北摂の山々と大阪平野が一望できる。なお、この頂上にある広場は、春にはサクラが見頃を迎える。山頂から南東側へ下るとやがて整備の行き届いた雑木林に出る。ここは「ゼフィルスの森」と名付けられ、ナラガシワ、クヌギ、アベマキなどの貴重な樹木が繁茂しており、其の様な木を好んで産卵するチョウやミドリシジミなどが数多く生息している。
『摂津国風土記』には、この山について次のような記述がある。古代、神功皇后が三韓征伐に出兵しようとなされた時のこと、この山からは猪名川を下っていった先にある、川辺郡神前松原(現在の尼崎市の神崎もしくは豊中と比定されている)において戦勝祈願していたところ、猪名川上流の能勢の美奴売山の神がやって来て、「美奴売山の杉の木を切って船を作れば必ず勝利するであろう」と告げたという。そこで、神功皇后はその通りにしたところ、勝利を収めた。その帰り道、古代には南に突き出した岬となっていた灘沖の茅渟の海上で船が動かなくなってしまったので、船上にて占いを行ったところ、これは美奴売山の神の意志であるとわかったという。そこで、その場に美奴売神を祀ったのが、現在も神戸市灘区内に残る敏馬神社であるという。また、後代の研究や史料によれば、この美奴売山こそが、現在の三草山であるという。なお、『摂津国風土記』は、現存していないが「美奴賣松原」という項目が万葉集注釈の第三巻にあり、これは、摂津国風土記からの写本に近い状態で記述されている。
この山の麓にある神山という集落には慈眼寺という寺がある。